こんにちは。
ビューティウィンド編集部です。
ワキガや多汗症で悩んでいる人は、周囲にはあまり相談できずに思い悩んでいるかもしれませんね。
ワキガ・多汗症を完治させられる方法のひとつが、手術です。
そこで今回はワキガ・多汗症を治療できる手術方法とその詳細についてまとめました。
これを参考に、ワキガ・多汗症の手術を受けるかどうか考えてみてくださいね。
ワキガの手術について
まずはワキガの手術から、手術方法や痛みの度合い、費用についてご説明します。
手術方法
人間の汗腺は2種類あり、それぞれ「エクリン腺」「アポクリン腺」と呼ばれています。
ワキガの原因は、アポクリン汗腺。
ニオイはアポクリン腺から分泌される汗に含まれる皮脂を、皮膚表面の細菌が分解する時に発生します。
ですから、ワキガの手術治療ではこのアポクリン腺を切除するのです。
アポクリン腺は皮膚の裏側にあるので、ワキガ手術では切開が伴います。
アポクリン腺を切除するワキガ手術にはいくつかの方法がありますが、代表的なものは下記のとおりです。
皮膚切除(保険適用)
アポクリン腺を含め、脇の下の毛の生えている部分の汗腺をすべて取り去る方法。
改善効果が高いものの、傷が目立ちやすい。
皮弁法(保険適用)
脇の下を切開し、アポクリン腺を確認しながら切除する方法。
改善効果が高い。
小切開法(自由診療)
ワキ下を小さく切開し、器具を切開部から挿入して汗腺を取り除く方法。
「クワドラカット」もこの1つ。
傷が小さく回復が早い。
痛みの度合い
ワキガ手術はどれも切開が伴います。
皮膚切除や皮弁法では、局所麻酔か全身麻酔が用いられますので、手術中の痛みはありません。
また小切開法では、表面麻酔や局所麻酔が使われますので、手術中に押されるような圧迫感を感じることはあっても、痛みはありません。
ただし麻酔が切れたあとは、術後の痛みはあります。
特に大きく切開する手術だと、術後の痛みも大きくなります。
痛みに不安がある人は、痛み止めを処方してもらいましょう。
費用
治療費用は、手術だけではなく、手術前後の診療や薬の処方も含まれるため、一概に言うことは難しいです。
治療が必要なワキガだと診断された場合、皮膚切除と皮弁法では保険が適用されますから、患者の負担額は原則3割です。自己負担分の相場は、約4〜5万円程度となります。
小切開法は自費治療となるので、高額です。
よく知られるクワドラカットは、両ワキで40万円程度からとなっています。
多汗症の手術について
多汗症はよくワキガと混同されがちですが、ワキガの手術方法とは異なります。
手術方法や痛みの度合い、費用について説明します。
手術方法
多汗症で用いられる手術は「腹腔鏡下交感神経節切除術」と呼ばれます。
内視鏡を使い、胸部の交感神経を切断する手術です。
この手術を行うと、手足の汗が少なくなるので手足の多汗症に非常によく用いられる手術ですが、術後はワキや首、顔の汗も少なくなることが多いです。
痛みの度合い
多汗症の手術は全身麻酔で行われますので、手術中の痛みはありません。
また内視鏡を使う場合、傷口も小さいため、術後の痛みもそれほどではないでしょう。
ただし、痛みの感じ方には個人差があります。
術後の痛みが不安な人は、あらかじめ医師に相談しておきましょう。
痛み止めの処方など適切な対応をしてもらえます。
費用
治療が必要な多汗症だと診断された場合、腹腔鏡下交感神経節切除術は、保険が適用されます。
手術費用の自己負担額は、大体12〜15万円程度。
入院期間や使った麻酔、薬などによって変わります。
保険が適用されるので「高額療養費制度」の対象です。
ワキガ・多汗症手術でのダウンタイムはどれくらい?
ここまでご説明したとおり、ワキガ・多汗症手術では、どちらも皮膚を切り開く「切開」という方法をとることになります。
ですから、術後のダウンタイムは少し長めです。
傷が比較的小さなワキガ手術の小切開法だと1週間程度、その他だと2週間程度必要です。
皮膚切除の場合は、1ヶ月程度かかることもあります。
1週間〜2週間経ったら、傷が消えるというわけではなく、傷跡はある程度残ります。
手術の場合のダウンタイムは、傷が気にならなくなるまでの時間だと捉えてください。
ワキガ手術の場合、ダウンタイムの間は傷跡をガーゼで圧迫し、たすきがけ包帯をして傷が開かないようにしっかり固定します。
数日は患部を激しく動かすような行動はNG。
シャワーはワキを濡らさないようにします。
多汗症手術の場合も、患部にガーゼなどを貼り、傷を守ります。
シャワーは患部を濡らさないように浴びてください。
どんな手術を行った場合も、術後の対応は病院・クリニックによって異なります。
ですから、ここでの解説は参考程度までに留め、手術を受けた医療機関での指導どおりにするようにしてください。
まとめ
ワキガや多汗症を完璧に治したいなら、手術は最も効果的な方法です。
しかし、傷跡が残ったりダウンタイムが長かったりというデメリットもあることをお忘れなく。
最近では他にも効果的な治療方法があります。
そちらのメリット・デメリットとも比べながら、手術をするかどうか検討してくださいね。