こんにちは。
ビューティウィンド編集部です。
アトピー性皮膚炎に悩まされている人は、色素沈着も気になるのではないでしょうか。
アトピーの症状が治まったあとの色素沈着に悩んでいる人も多いでしょう。
そこで今回はアトピーによる色素沈着を治せるのかどうか、その治療法も含めてご説明していきます。
これを参考にすれば、正しい対処方法がわかりますよ。
アトピーによる色素沈着の原因
まずはなぜアトピーの跡が色素沈着になってしまうのか、その原因からご説明します。
アトピーの色素沈着は、大きく分けると「炎症後色素沈着」と同じ症状です。
炎症後色素沈着は傷が治ったあとにシミが残る症状ですが、同じ場所で炎症を繰り返したり、慢性化したりすることでも引き起こされます。
アトピーも、「アトピー性皮膚炎」という名前のとおり肌に炎症が起きている状態です。
しかもその症状を繰り返しやすいため、色素沈着になりやすいのです。
掻いてしまうことによる摩擦も原因になります。
アトピーでできた色素沈着の治療法
アトピーでできてしまった色素沈着には、炎症後色素沈着に用いられる治療が効果的です。
しかし、色素沈着の治療はアトピーが寛解(症状が治まった状態)してからでないと、効果がありません。
まだアトピーの症状が落ち着いていないなら、先にアトピーの治療を受けてください。
レーザーを取り入れた治療
アトピーの色素沈着を改善するには、シミ治療にも効果的なレーザーが使われることがあります。
「レーザー」というと、1回のスポット照射で施術が終わるシミ消しレーザーを想像するかもしれません。
しかし、炎症後色素沈着の場合は、スポット照射をすると却って症状が悪化してしまうこともあるので、原則使いません。
ではどんな治療をするのかというと、「レーザートーニング」です。
レーザートーニングは、スポット照射でも使うレーザーの出力をかなり下げて、患部に照射する治療。
出力が低いため、肌への刺激が少なく色素沈着の悪化リスクが低いのです。
レーザートーニングだと、治療完了まで何度か通うことになりますが、通うごとに少しずつ色素沈着が薄くなる効果が期待できます。
最初は5回を目安に通ってみましょう。それで十分でなければ、回数を増やすこともできます。
内服薬
アトピーの色素沈着には、内服薬も用いられます。
内服薬での劇的な改善は難しいため、前述のレーザートーニングと併用されることも多いです。
内服薬には、ビタミンCやビタミンEが含まれた薬が用いられ、これにより色素沈着の改善を助ける効果が期待できます。
ドクターズコスメ
こちらも単体では色素沈着を大幅に改善させるのは難しいのですが、ドクターズコスメもレーザートーニングや内服薬と併用されることがあります。
ドクターズコスメとは、医療機関や皮膚科医などが開発に携わっている化粧品のことです。
アトピーのあとの色素沈着には、美白成分が配合されたものが用いられます。
アトピーになりやすい敏感肌の人だということを考えると、肌に負担のないものが適切です。
アトピーによる色素沈着が改善しない場合
アトピーの色素沈着は、治療を受けても思うように改善しない場合もあるかもしれません。
実はアトピーによる色素沈着は、普通の炎症後色素沈着よりも症状が根深いことも多く、完全に色素沈着をなくすことは難しいのです。
ですから、まずは今よりも薄くすることを目的として治療に臨むことをおすすめします。
もし全く改善が見られないのであれば、アトピーの軽い症状が続いているのかもしれません。
アトピーの治りかけには、かゆみをそれほど感じない炎症が持続している期間があります。
まだ炎症は続いているので、色素沈着の治療をしてもほとんど効果が出ません。
アトピーの治療で通っている医療機関にアトピーの症状を確認してもらうといいでしょう。
アトピーによる色素沈着を悪化させないために
アトピー体質の肌は敏感で乾燥しやすいため、アトピーが治ったからといって手入れ怠ると色素沈着が悪化しかねません。
治療効果を高めるためにも悪化予防を心がけましょう。
アトピーによる色素沈着も、シミと同じように紫外線を浴びるのはNG。
色素沈着が残っている部分に紫外線の刺激を与えると、色素沈着が悪化するおそれがあります。
必ず日焼け止めを塗ったり、色素沈着の部分をカバーしたりするなどの対処をしましょう。
また、摩擦による外的刺激も色素沈着を悪化させます。
こすったり掻いたりといった刺激は、なるべく与えないようにしてください。
まとめ
アトピーの色素沈着は完治させることは難しいものの、クリニックの治療で改善することができます。
まずは本当にアトピーが寛解しているのかどうかを確認し、色素沈着の治療を始めましょう。
完全に治らなくても、薄くなることでかなり見た目が変わるので、アトピーの色素沈着に悩んでいる人は、是非一度クリニックで相談をしてみてくださいね。