こんにちは。
ビューティウィンド編集部です。
医療技術の進歩により、ワキガ・多汗症は治療で完治するようになりました。
とは言えワキガや多汗症は「恥ずかしい」と感じることも多いため、できれば職場や学校にはバレずに治療したいと考える人も多いでしょう。
職場や学校のことを気にするなら、治療後のダウンタイム(施術が終わってから回復するまでの期間)を把握しておくことが大切です。
そこで本記事では、ワキガ・多汗症治療のダウンタイムを治療法別に解説します。
職場や学校でバレないようにワキガ・多汗症を治療したい人は、ぜひ参考にしてください。
ワキガ・多汗症治療のダウンタイムは、治療法によって異なる
ワキガ・多汗症治療でよく選択されるのは、下記の4つの治療方法です。
- 外科手術(ワキガ治療向き)
- ボトックス注射(多汗症向き)
- ミラドライ(ワキガ・ワキの多汗症のみ)
- ビューホット
それぞれダウンタイムの長さは異なるので、治療を受ける前に把握しておきましょう。
なお、下記で紹介するダウンタイムは、あくまで目安です。
個人差もありますし、入浴などの制限はクリニックにより異なるので担当医の指示に従ってください。
外科手術のダウンタイム
動作の制限 | 術後2〜3日間は患部を固定圧迫するため、腕の動作が制限される。術後4〜5日経過すれば、激しく腕を振るような動作以外、動作の制限はなくなる。 |
シャワーの制限 | 術後3日間は不可 |
入浴の制限 | 術後1週間は不可 |
腫れがなくなるまでの期間 | 2週間程度 |
傷跡が目立たなくなるまでの期間 | 6ヶ月〜1年程度 |
外科手術では、患部を切開した後、直接汗腺を摘出します。
なお多汗症の原因である「エクリン腺」は全て摘出しきれないため、ワキガ向きの治療です。
施術直後はタイオーバー(圧迫固定用の包帯)で2〜3日間患部を固定します。
この間は脇の下が固定圧迫されるため、腕は自由に上げ下げできません。
2〜3日間の固定圧迫が終わったら、2日間程普通の包帯を巻きます。
この包帯を外せば、激しく腕を振るような動作を除き、動作の制限はなくなります。
なお外科手術の場合は患部を切開するため、腫れや傷跡が長引くのがデメリットです。
傷跡が目立たなくなるまでに、1年程度かかることもあります。
ボトックス注射のダウンタイム
動作の制限 | なし |
シャワーの制限 | 当日から可 |
入浴の制限 | 当日から可 |
腫れがなくなるまでの期間 | 1日程度 |
傷跡がなくなるまでの期間 | 傷跡は残らない |
ボトックス注射とは、「ボツリヌストキシン」を含む注射を打つ治療方法です。
ボツリヌストキシンがエクリン汗腺への異常な発汗信号を抑えることで、多汗症の症状を改善します。
ワキガの原因となるアポクリン汗腺には作用しないので、ワキガについてはムレが抑えられることによるニオイ軽減効果が期待できるくらいです。
ボトックス注射は注射を打つだけなので、ダウンタイムはほとんどありません。
針を刺した部分がプクッと腫れることはありますが、通常1日以内に元に戻ります。
但し、ボトックス注射では完治はできません。
定期的に通院する必要があります。
ミラドライのダウンタイム
動作の制限 | 1週間程度は、激しい運動は禁止。 |
シャワーの制限 | 当日から可 |
入浴の制限 | 施術後3日間は不可 |
腫れがなくなるまでの期間 | 1週間程度(数日〜1ヶ月程度) |
傷跡がなくなるまでの期間 | 傷跡は残らない |
ミラドライとは、マイクロ波で汗腺を破壊する治療方法です。
ワキ以外の場所には使えないため、ワキガ・ワキの多汗症のための治療です。
メスを使わない治療方法であるため、ダウンタイムが少ないのが特徴。
激しい運動さえ避ければ、当日から日常生活に戻れます。
腫れは平均1週間ほどですが、数日でなくなる人もいれば、1ヶ月程度腫れが残る場合もあります。
ビューホットのダウンタイム
動作の制限 | なし |
シャワーの制限 | 患部を擦らなければ、当日から可 |
入浴の制限 | 患部を擦らなければ、当日から可 |
腫れがなくなるまでの期間 | 2〜3日程度 |
かさぶたがなくなるまでの期間 | 1週間程度 |
傷跡がなくなるまでの期間 | 傷跡は残らない |
ビューホットとは、36本針のカートリッジを患部に刺し、高周波を放出するワキガ治療方法です。
ボトックス注射やミラドライと同様、治療にメスは用いません。
患部を擦らなければ、当日からシャワーや入浴が可能です。
腫れについても2〜3日程度で引くため、それほど気にする必要はありません。
針を刺すためかさぶたになりますが、1週間程度で治ります。
まとめ
ワキガ・多汗症治療のダウンタイムを下記にまとめます。
外科手術 | ボトックス注射 | ミラドライ | ビューホット | |
ワキガ治療への対応 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
多汗症治療への対応 | △ | ◯ | ◯ | × |
動作の制限 | 多い | なし | 少ない | なし |
シャワーの制限 | 術後3日間は不可 | 当日から可 | 当日から可 | 患部を擦らなければ、当日から可 |
入浴の制限 | 術後1週間は不可 | 当日から可 | 術後3日間は不可 | 患部を擦らなければ、当日から可 |
腫れがなくなるまでの期間 | 2週間程度 | 1日程度 | 1週間程度(数日〜1ヶ月) | 2〜3日程度
(かさぶたは1週間程度) |
傷跡 | 目立たなくなるまで
6ヶ月〜1年程度 |
傷跡は残らない | 傷跡は残らない | 傷跡は残らない |
外科手術については切開をするため、どうしても施術後の制限は多くなりがちです。
腫れや傷跡が長引きやすいのもデメリット。
一方でその他の3つの治療方法はメスを用いないため、ダウンタイムは非常に短いです。
施術をした次の日から、いつも通り学校や会社に行けるため、負担はほとんどありません。
自分に合った治療方法を選択して、ワキガや多汗症を治しましょう!